夢を絶たれた球児たちが時代を超えてつながる、舞台「あの夏、君と出会えて」が8、9月に東京、大阪など各地で上演される。主演の藤井直樹は「高校球児が甲子園を目指す気持ちを感じられるよう、球児の思いに負けないように頑張りたい」と話す。
高校時代にコロナ禍で甲子園が中止され、喪失感を抱えたままの令児(藤井)は、大学卒業を目前に1942年の東京にタイムスリップしてしまう。そこで出会った球児の昭夫(岡☆(崎の大が立の下の横棒なし)彪太郎)と全国大会を目指す。
グラウンドが軍に接収されそうになったり、監督(永井大)が徴兵されたりするなど球児を取り巻く状況は厳しさを増す。自由に野球ができない理不尽な状況を目の当たりにし、次第に令児の考えに変化が生まれていく―。
公演前に甲子園球場を訪ね、エネルギーを感じたという藤井。「少しでも多くの人に届き、日々の支えになれば」と語った。
▽上演予定は以下の通り
8月23~31日東京・サンシャイン劇場、9月6~14日大阪松竹座、20日金沢市文化ホール、23日広島国際会議場フェニックスホール、26~28日名古屋・御園座