県内で採取した下水汚泥を使い、試作した堆肥(手前)=真岡市八木岡の日本下水道事業団技術開発実験センター

 県内の下水処理過程で発生する汚泥の焼却灰について、県は肥料化に向けた検討を進めている。含有成分などが基準を満たせば、本年度中にも国に肥料登録を申請する方針だ。汚泥に含まれるリン酸を資源として循環させ農業に活用できるほか、処分費のかかる廃棄物から金銭的価値のある有価物へ転換できるなどのメリットが見込め、現在、成分分析を重ねている。汚泥を焼却せず発酵させる堆肥化にも取り組んでおり、来年度以降の申請を目指す。