教育現場に向け、睡眠に関する啓発活動も行う岡田医師。5月には県内高校の養護教諭らを前に講演した=8月、下野市

睡眠日誌の記入例(授業中に居眠りする高校生を想定し、岡田医師が作成)

教育現場に向け、睡眠に関する啓発活動も行う岡田医師。5月には県内高校の養護教諭らを前に講演した=8月、下野市 睡眠日誌の記入例(授業中に居眠りする高校生を想定し、岡田医師が作成)

 成長期の子どもにとって大切な睡眠だが、スマートフォンや携帯ゲーム機の使用などで、長期休暇中は特に寝るのが遅くなりがち。夏休みが明ける9月、生活リズムを取り戻すのに苦労するという子も多いのではないだろうか。夜、しっかり眠るにはどうすればいいのか。自治医大付属病院精神科などで睡眠障害の診療に当たる岡田剛史(おかだつよし)医師(41)に対処法を聞いた。

 同病院の睡眠外来は昨年、過度の眠気による子どもの居眠りといった問題に対応しようと開設され、小児科を外れる高校生以上を主に診察している。睡眠トラブル自体は成長期によく見られるものの、若い世代のトラブルに専門的に対応する外来は「全国で不足している」(岡田医師)といい、増える不登校にも大きく影響しているそう。

 長期休暇明けに始まりがちな不登校。