宇都宮地方気象台は9日午後4時27分、「大雨と雷及び突風に関する栃木県気象情報」を発表した。栃木県内では、9日夜遅くにかけてと、10日昼過ぎから夜遅くにかけて、低い土地の浸水や河川の増水、土砂災害に注意、警戒するよう呼びかけている。また、落雷や竜巻などの激しい突風、降ひょうにも注意が必要という。
気象台によると、県内は前線に向かって流れ込む暖かく湿った空気や日中の気温上昇の影響で、大気の状態が非常に不安定となっており、局地的に雷を伴った激しい雨が降っている。前線は10日にかけて関東甲信地方へゆっくり南下して停滞するため、9日夜遅くにかけてと、10日昼過ぎから夜遅くにかけて、大気の状態が非常に不安定になるという。
この影響で県内では9日夜のはじめごろにかけてと、10日夕方から夜のはじめごろにかけて、雷を伴った非常に激しい雨の降る所がある見込み。雨雲が予想以上に発達した場合や、発達した雨雲がかかり続けた場合には警報級の大雨となる可能性がある。
発達した積乱雲が近付く兆しがある場合は、建物内に移動するなど安全確保に努める呼びかけている。降ひょうの恐れもあるので、農作物や農業施設の管理にも注意が必要という。
9日に予想される1時間降水量は多い所で、北部、南部とも60ミリ。
10日に予想される1時間降水量は多い所で、北部、南部とも50ミリ。
9日午後6時から10日午後6時までに予想される24時間降水量は多い所で、北部、南部とも100ミリ。