ビートルズを中心に洋楽をカバーするクラシック奏者の室内楽ユニット「1966カルテット」がデビュー15周年を迎え、アルバム2作品「COVER OF COVER」「THE SET LIST」を同時リリースした。
今年8月には、コンサートシリーズ「ビートルズ・ラボ」を通じビートルズ全216曲のカバーも達成。リーダーでバイオリン奏者の松浦梨沙は「インド風の曲や、逆再生を用いた曲も網羅しました。ビートルズならどんなリクエストにも応えられるようになりました!」と胸を張る。
15年で変化もあった。当初プロに依頼していた編曲を松浦が担当するようになったのだ。ビートルズの日本での仕掛人で、ユニットのエグゼクティブ・プロデューサーの高嶋弘之は「編曲も始めたことで、シンガー・ソングライターのような『こう演奏したい』という思いが深みを与えている」と太鼓判を押す。
今回の2作品のテーマは“原点”。「COVER―」では、ビートルズがカバーした1950~60年代の名曲を演奏。「THE SET―」は、ホルストの「木星」やベートーベンの「悲愴」といった、自分たちの原点のクラシックを中心に、松浦が初めて作ったオリジナル曲「カウンターライト」も収録している。
11月20日には、東京・恵比寿のブルーノートプレイスでアルバム発売記念コンサートを開く。松浦は「ビートルズは、みんなが知っている曲も、知る人ぞ知る曲も魅力がいっぱい。それを広めていけるようなコンサートもやりたいです」とほほ笑んだ。
今後の公演予定は10月5日新潟・越後妻有文化ホール、10月11日徳島・阿波市交流防災拠点施設アエルワ、10月25日福島・会津若松市文化センター、11月16日神奈川県立音楽堂など