最低賃金の改定や特別相談窓口の設置を知らせる栃木労働局の掲示=宇都宮市

 栃木県の新たな最低賃金「1068円」が10月から適用されるのに合わせ、栃木労働局は初の取り組みとして、中小事業者向けの特別相談窓口を県庁昭和館に設置する。全国的に賃上げの機運が高まる中、事業者の負担増への懸念が強まっており、国や県の賃上げ支援策の周知に努める。開設日は月1回で、初回の9月24日から12月までに計4回を予定。事前予約制で、労働局は事業主の利用を呼びかけている。

 本県の最低賃金(時給)は10月1日、現行から64円引き上げられ1068円となる。国の中央最低賃金審議会が示した目安額63円を1円上回った。金額、上げ幅ともに現行方式となった2002年以降で最高。