交通安全を呼びかける神山さん(右)=21日午前、小山市喜沢

 秋の交通安全総ぐるみ運動スタートに合わせ21日、小山署は小山市出身の元競輪選手神山雄一郎(かみやまゆういちろう)さん(57)を一日警察署長に委嘱し、同市喜沢の商業施設「おやまゆうえんハーヴェストウォーク」で交通安全広報活動を行った。

 交通安全運動開会式で鈴木哲人(すずきてつひと)署長から委嘱状を手渡された神山さんは「幼少期から小山で育ち、たくさんの思い出がある。少しでも事故がなくなるよう署長として頑張りたい」とあいさつ。子ども自転車県大会で団体4位となった同市旭小児童らへ記念品を贈呈した。

 さらに小山高生から自転車の車道走行やヘルメット着用に関する質問を受け、「周囲に気を配りながら左側を走り、交差点ではしっかり減速している」「競輪選手として何度も落車したが、その度にヘルメットの力はすごいと感じた。命を守るためにかぶってほしい」などと呼びかけた。

 神山さんは現役通算909勝を挙げ、五輪2大会に出場。昨年末に引退し、4月から日本競輪選手養成所の所長を務めている。大谷北小、小山第三中を卒業し、作新学院高時代は市内から30キロ以上の道のりを自転車で通学していたという。