無印良品とイデーが各国の優れたモダンデザインを紹介する「MODERNISM SHOW」の過去の展示風景=東京・銀座(提供写真)

 「MUJI HOTEL GINZA」一室の会場に並ぶビンテージ商品(提供写真)

 四季の自然を楽しめるニュウマン高輪の高層階フロア「ルフトバウム」(提供写真)

 ヘルムート・ニュートンさんの写真作品(Helmut Newton,Pomellato,Paris,1982 Copyright Helmut Newton Foundation/Trunk Archive)(提供写真)

 「FRANCK MULLER The Art of Time&Tea」で提供されるスイーツ(イメージ写真)(提供写真)

 無印良品とイデーが各国の優れたモダンデザインを紹介する「MODERNISM SHOW」の過去の展示風景=東京・銀座(提供写真)  「MUJI HOTEL GINZA」一室の会場に並ぶビンテージ商品(提供写真)  四季の自然を楽しめるニュウマン高輪の高層階フロア「ルフトバウム」(提供写真)  ヘルムート・ニュートンさんの写真作品(Helmut Newton,Pomellato,Paris,1982 Copyright Helmut Newton Foundation/Trunk Archive)(提供写真)  「FRANCK MULLER The Art of Time&Tea」で提供されるスイーツ(イメージ写真)(提供写真)

 ◎今週の一推しイベント

 【3日(金)】 

 ▽「MODERNISM SHOW」(~5日、中央区、事前予約制)

 ミッドセンチュリー期(1940~60年代)の世界各国の優れたモダンデザインを紹介する展示会が、銀座の「MUJI HOTEL GINZA」で開かれる。

 無印良品とインテリアブランド「イデー」を展開する良品計画が、“日常芸術”をテーマにした「Life in Art」プロジェクトの一環として、2022年から開催してきたイベントだ。

 ホテルの客室を会場に、国内31のビンテージショップやギャラリーが集合し、米国、北欧、日本など世界各地のモダンデザインの名作を展示・販売。個性豊かなギャラリーやショップのオーナーが厳選したテーブル、椅子、装飾品が空間に配置され、まるでコレクターの部屋にいるかのような特別な体験ができる。

 1980年に誕生した無印良品は、衣料品、生活雑貨、食品から住宅まで、日常の基本を支える商品やサービスを展開してきた。良品計画担当部長の大島忠智さんは「今年もイデーが提唱する“彩りのある豊かな暮らし”というアート性の高いコンセプトのもと、無印の商品の魅力をさらに引き出す機会にしたい」と話す。

 高額なイメージがあるビンテージ家具だが、中には手頃な価格帯の商品も。トレンドよりも品質を重視する顧客に、ミッドセンチュリー期の各国のビンテージ家具が持つタイムレスなデザインと機能性を伝えている。

 「『無印良品 銀座』と同じ建物内にあるホテルでの開催ということもあり、機能美を備えるアイテムや、長く使える商品を好む無印ファンの共感は年々高まっている。暮らしにアートを取り入れる提案を充実させていきたい」

 ○そのほかのお薦めイベント

 【27日(土)】

 ▽「ニュウマン高輪」(通年営業、港区)

 JR山手線の高輪ゲートウェイ駅に直結する大型商業施設「ニュウマン高輪」の南北2棟のタワーがオープンした。開業初日(12日)には約2500人が列を作り、注目度の高さがうかがえる。

 二つのタワー「ザ リンクピラー ワン サウス」と「ザ リンクピラー ワン ノース」をつなげた1~5階部分の「ニュウマン高輪 サウス・ノース」がメインの商業エリアとなる。期間限定ポップアップショップを含めて計177店舗が開店。

 「まちづくり・社会づくりの共創」を目指し、誰もが心地よく過ごせる場所を目指す。北タワー28~29階の高層階には500本以上の木々に囲まれたフロア「ルフトバウム」を用意。日本各地の職人たちが育てた植物が広がる空間で、四季の自然を楽しめる。

 高級ブランド店やコスメショップ、飲食店も充実。注目はラグジュアリーブランドが手がけるコスメブランドだ。都内最大規模のシャネルのブティックではフレグランス、メーキャップ商品などがそろう。エルメスのビューティーとフレグランスの全コレクションを体験できる「エルメス イン カラー」は世界最大面積となる。

 広大な空間に約10万冊の蔵書をそろえた書店「ブンキツ トーキョー」は、カフェラウンジも備え家族で過ごせる場だ。来春はタワービル3棟目の「ニュウマン高輪 ミムレ」の開業を予定。日本の生産者や産地と連携しつつ、特別な食体験を提供していく。

 ▽「ポメラート、ヘルムート・ニュートン&1980年代」(~10月6日、港区・OMOTESANDO CROSSING PARK、入場無料、事前予約制)

 イタリアの宝飾ブランド「ポメラート」が、ドイツ出身の国際的な写真家ヘルムート・ニュートンさんの象徴的なモノクロ写真と、1970~90年代を中心としたポメラートのジュエリーを紹介する展覧会を、表参道で開いている。

 ニュートンさんが82年から84年にかけて、ブランドのためにパリで撮影した広告写真の展示が中心。ジュエリーを装飾品ではなく“女性の自立”の象徴として捉え、身に着けた女性たちを大胆に写した。バーでくつろぐ女性の手首のブレスレットや、カフェに座る女性をネックレスが引き立てるような、ユニークな写真の数々が楽しめる。

 ポメラートグループCEOのサビーナ・ベッリさんは「ニュートンは、この時代に女性の身に起きていた大きな社会的変化を表現している。女性解放を訴える力強いビジュアルメッセージを創り出した」と話す。

 ブランドを象徴するジュエリーの数々は、これらの写真と共通の哲学を感じさせる。イエローゴールドとダイヤモンドによる建築的なネックレスや、自然なカーブを描く名作グルメチェーンなど、自立への意志に寄り添うような当時の先進的デザインがそろう。チェーン作りの高度な職人技術もうかがえる。

 キュレーターのマティアス・ハーダーさんは「ヌーベルバーグ映画をほうふつとさせる写真と、革新的なジュエリーが同時に紹介される機会は素晴らしい。時代の精神を反映した“型破りなイメージ”を楽しんでほしい」と話した。

 ▽「FRANCK MULLER The Art of Time&Tea」(~30日、中央区)

 スイスの高級機械式腕時計ブランド「フランク ミュラー」が、スリランカ産の紅茶ブランド「ムレスナティー」とコラボレーションしたポップアップイベントを、銀座三越で開催している。

 時計コレクション「カサブランカ」「カラードリーム」などにインスパイアされた、特別なブレンドティーや、華やかなスイーツが提供される。「時」と「紅茶」の融合を感じられるだろう。