栃木県の伝統工芸品「真岡木綿」の原料となる綿花の収穫作業が真岡市内で本格化している。

はじけた実から顔をのぞかせた真っ白な綿花=6日午後2時55分、真岡市東沼
伝統の手仕事を継承する真岡木綿工房(同市荒町)は、同市内の畑で和綿を栽培。少雨で高温が続いた今年は、例年より3週間早い8月末に収穫を開始した。

弾けた実から顔をのぞかせた真っ白な綿花
午後に晴れ間がのぞいた6日は、同工房の県伝統工芸士ら織り子10人が同市東沼の畑で作業。はじけた実から真っ白な綿花を手際よく摘み取っていった。

弾けた実から顔をのぞかせた真っ白な綿花=6日午後2時45分、真岡市東沼
収穫は11月中旬まで続き、総収量100キロ超を見込む。種取り、糸紡ぎ、染色などを経て反物に織り上げ、同所で加工品を販売する。織り子の中山美枝子(なかやまみえこ)さん(71)は「26日のもおか木綿フェスタで染色や機織り体験も行う。手間暇かけたものの良さを感じてほしい」と話した。
(文・写真 永嶌理絵)