14日告示、19日投開票の那珂川町長選の立候補予定者による公開討論会が7日、同町小川の小川総合福祉センターあじさいホールで開かれた。共に無所属新人で町議の益子純恵(ましこすみえ)(46)氏と鈴木繁(すずきしげる)(61)氏が、町の将来設計や産業振興などのテーマについて持論を展開した。
那須野ケ原青年会議所(JC)が主催し、同JC外部監事の岡本勝太(おかもとしょうた)さん(41)がコーディネーターを務めた。約200人が来場した。
最初のテーマは「人口減少と高齢化の中での町の将来設計」。益子氏は「人口流出の防止と流入拡大に全力を尽くす」と強調。町の高い高齢化率を踏まえた施策として、町営住宅を活用した医療、福祉人材の流入促進を挙げた。町外に通勤、通学する町民への交通費補助にも言及した。

鈴木氏は地域資源の活用や高齢者支援、地域のつながりの再構築といった施策の重要性を指摘。続いて移住者への土地の貸し出しや農林商業の担い手育成支援などの施策を掲げ、「持続可能な町づくりを目指す」と訴えた。

「10年後の町に必要なビジョンとリーダーシップ」のテーマで益子氏は「新しい事業が生まれる町には地元愛あふれる人が必ずいる。地域を輝かせようと思う人づくりを進めたい」と述べた。鈴木氏は「強い覚悟と戦略、政策、実績を持ったリーダー、国や県とのパイプが必要。町議としてしっかりとつくってきた」と力を込めた。
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