「オリオン通り」は県内最大の商店街として、長年宮っ子に愛されています。かつては物販店が軒を連ねていましたが、近年は酒類を提供する飲食店に転換が進みました。にぎわい創出の一方、違法な客引きや酔客のトラブルなど治安の悪化も問題視されています。「飲み屋街化」の実態を学術的に解明しようと研究を続けている市在住で、駒澤大の西山弘泰(にしやまひろやす)准教授が研究成果をまとめました。

酒類を提供する飲食店が軒を連ねるオリオン通り
酒類を提供する飲食店が軒を連ねるオリオン通り

 主題は「地方都市における中心商店街の構造変容とその要因-宇都宮市オリオン通りの飲み屋街化の実態から-」。同通りを県域から人が集う広域型商店街と位置付けた上で、「飲み屋街化」したプロセスを住宅地図や登記簿、ヒアリングなどの手法で分析した。

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 2000年からの住宅地図を用いて、同通り沿い1階部分の業種を分類した。05年、15年、24年で見ると、05年は