【宇都宮】来年5月に引退となる日本客船「にっぽん丸」を撮り続ける旅写真家中村風詩人(なかむらかざしと)さん(42)の写真展「waterline-にっぽん丸の軌跡」が11日、県総合文化センター2階の第3ギャラリーで始まった。15日まで。
中村さんは2010年ににっぽん丸が改装されて以降、にっぽん丸や寄港地の風景を撮り続けてきた。
にっぽん丸が引退することを受け、中村さんは今月、撮影した50万枚以上の作品から厳選した数百枚を写真集にまとめた。
写真展では、写真集に収録する作品を中心に30点を展示。世界一美しい港と称されるイタリア・アマルフィを洋上から撮った作品や、停泊するにっぽん丸の空撮写真などが並ぶ。溶岩が噴き出す西之島を収めた写真は、クルーズ船で偶然立ち寄った際に撮影できた思い出深い一枚だという。
中村さんは「にっぽん丸引退は寂しいが、展示を通じて世界一周を疑似体験しクルーズの楽しさを感じてほしい」と笑顔で話した。
無料。午前10時~午後5時。