任期満了に伴う那須烏山市長選は19日投票が行われ、即日開票される。3選を目指す現職川俣純子(かわまたじゅんこ)氏(65)=自民推薦=と、いずれも新人の団体職員小川雅幸(おがわまさゆき)氏(56)、前市議の会社経営青木敏久(あおきとしひさ)氏(62)、会社役員佐々木豊(ささきゆたか)氏(60)の無所属4人が立候補し、激しい争いを繰り広げている。
川俣氏は「未来へ羽ばたく新たなまちづくり」をキャッチコピーに、JR烏山、大金両駅周辺の再整備や「稼ぐ農業」への転換推進を主張する。
小川氏は「脱・消滅可能性自治体」を目指し、新市庁舎建設の財源を使った地域活性化や、防災拠点となる道の駅の烏山、南那須両地区への新設を掲げる。
「変革。未来へ!」がスローガンの青木氏は庁舎整備計画の再検討を訴え、現職との対立軸を明確にする。関係人口の増加、市民の生活の質向上も重視する。
佐々木氏は複合施設や住居を組み込んだ新庁舎を烏山駅のプラットホーム上で建設するとして、「JRと交渉するチャンスをもらえたら」などと訴える。
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任期満了に伴う那珂川町長選は19日投票が行われ、即日開票される。いずれも無所属新人で前町議の鈴木繁(すずきしげる)氏(61)と益子純恵(ましこすみえ)氏(46)が一騎打ちの激しい選挙戦を繰り広げている。
鈴木氏は自民党籍を持ち、簗和生(やなかずお)衆院議員や3期目の今期限りで退任する現職の福島泰夫(ふくしまやすお)氏(75)の支援を受ける。公約に掲げる5分野の取り組みの中でも、移住者を対象にした税制面での優遇策など移住定住施策の強化を重視。「スポーツで鍛えた体力と粘り強さ」を自身のアピールポイントと捉え、スポーツを通じたまちづくりも訴える。
益子氏も自民党籍を持つが「オール那珂川」を掲げ、自民党系の国会議員、県議に加え、共産党系町議の支援も受ける。公約は8分野に及ぶ。人工知能(AI)の活用を視野に入れた、町民ニーズに合ったデマンド交通の運行体制整備は「すぐにでも取り組む」と強調する。国の地域活性化起業人制度を取り入れ、町の情報発信力の強化も主張する。