セミナー参加を呼びかけるチラシを手にする厚木会長

 【壬生】子育てに不安や悩みを抱える家族などに安心できる場を提供しようと、当事者家族や支援者がこのほど、ボランティア団体「みぶ親の会 スのまんま」を設立した。家族がレスパイト(休息)できるよう家族同士が語らい、専門家に学ぶ機会を設けて支えていく。25日は最初の活動として子育てセミナーを開催する。

 会の設立は、町内在住の厚木真衣(あつきまい)会長(41)の子育て中の経験が基にある。厚木さんの子どもが発達に特性があり、小学就学後、数年間、日常生活に支障をきたした。つらい毎日を送る中、「そのままでいい。その子を見て」と言う友人の言葉に救われたという。

 厚木さんは、保護者同士が気軽に悩みを共有できる場の必要性を感じ、昨年2月、町内の福祉関係者に相談。準備を進め、8月に会を発足させた。

 設立会員は町内外の14人で当事者家族のほか、小児科医、スクールカウンセラー、障害児・者の相談支援専門員ら専門家も集まった。子どもの障害の有無にかかわらず、育てづらさを感じている保護者らを対象に12月から2カ月に1回、安塚、社会福祉法人せせらぎ会の施設「ゆるり」で茶話会を開く。講演会、制度や手続きの情報共有も行う。

 子育てセミナーは25日午後1時半、町保健福祉センターで喜連川社会復帰促進センター常勤医塩川宏郷(しおかわひろさと)さんが「気になる子どもの行動への理解と対応」と題し講演する。予約不要。無料。

 厚木さんは「子育て中は誰でも悩みがある。一人じゃないと思え、少しでも笑顔でいられるよう支えられる会にしたい」と参加を呼びかけている。(問)事務局090・9362・5854。