那須ぐるチケをPRする平山幸宏町長

 【那須】町は20日、ふるさと納税の新たな返礼品として、町内の飲食店やレジャー施設などで使える町観光協会発行の「町グルメ&レジャー共通券(那須ぐるチケ)」を追加した。町企画政策課の担当者は「那須ぐるチケを活用して町内のさまざまな施設に足を運び、新たな魅力を発見してほしい」としている。

 町によると、町のふるさと納税の返礼品では、那須温泉旅館協同組合の加盟施設で使える共通宿泊券が人気だという。さらなる寄付額の増加に加え、観光客の増加や滞在時間の延長などにつなげようと同協会が中心となって協議を進めてきた。

 那須ぐるチケは町内約40施設で飲食代や入場料の割引券として使用でき、今後は対象施設を増やすことを見込む。同協会の岩渕英人(いわぶちひでと)さん(43)は「観光消費を幅広く促進し、町全体の周遊性を高めたい。観光客の方には、よりお得に那須ならではのグルメやレジャーを楽しんでいただければ」と狙いを話す。

 寄付は1万円から受け付け、寄付額の30%が那須ぐるチケとして還元される。手数料なども差し引いた約50%が、町の税収になる仕組みだ。

 那須ぐるチケの有効期限は原則、発行日の翌年度末で最長2年間。道の駅那須高原友愛の森に設置している、ふるさと納税の手続きができる自動販売機への導入も検討している。