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AsiaNet 201161 (0273)

 

【峨眉山(中国)2025年10月22日新華社=共同通信JBN】第10回World Traditional Wushu Championships(世界伝統武術選手権大会)が10月16日、中国四川省峨眉山市で開催されました。ユネスコ(UNESCO)世界文化・自然遺産の峨眉山を背景に、54の国と地域から集まった5092人の選手が熱戦を繰り広げました。

 

この選手権大会は10月17日から19日まで、Sichuan International Tourism Trade Expo Center(四川国際観光貿易博覧センター)で開催されました。国内・国際の両部門が設定され、個人戦、ペア戦、団体戦が行われました。World Traditional Wushu Championshipsが峨眉山市で開催されるのは今回で4回連続であり、世界の中国伝統武術家たちが技を競い、友情を深めるプラットフォームへと徐々に発展し、中国と諸外国との文化交流と相互学習を促進する架け橋になっています。


10月16日、盛大な「Tea and Wushu Welcome Guests(茶と武術でゲストを歓迎する)」パフォーマンスと共に開会式が始まりました。茶芸術、無形文化遺産である中国武術、そしてインテリジェントロボットが他に類のない融合が舞台で展開され、古代文化と現代技術の素晴らしい対話を披露しました。続いて各国・地域の代表団のチーム旗とプラカードが次々と会場に入場し、国境を越えた中国武術精神の伝承と融合を象徴しました。

 

国際武術連盟(IWUF、International Wushu Federation)はイメージアンバサダー表彰式で、中国武術の普及に顕著な貢献をしたジェット・リー(Jet Li)とウー・ジン(Wu Jing)に名誉証書を授与しました。同時に、新たにIWUFイメージアンバサダーになったウー・ジンは、ジェット・リーとともにアンバサダーの交代式に参加しました。

 

今年の大会は、世界中の中国武術愛好家に技術を披露する舞台を提供しただけでなく、さまざまな文化交流活動を通じて中国伝統武術の世界的な継承と発展を促進することが目的でした。選手権大会の期間中には、「峨眉山の金頂で剣術の技法などについて論じ合う」Jinding Lun Jian(金頂論剣)、武術達人フォーラム、武術・カンフー演武ショー、スポーツ文化商品展示会などの文化的な展示と双方向型の体験イベントを一体化した一連のサポートイベントが同時開催され、「中国武術と観光」を統合したコンセプトの独自の魅力を掘り下げて紹介しました。

 

峨眉山は、これまで何度もWorld Traditional Wushu Championshipを開催した地として固有の伝統があります。峨眉武術は中国国家無形文化遺産の代表的プロジェクトです。峨眉武術は約3000年の歴史を持ち、80余りの流派と数百の拳法様式や鍛錬の型を誇り、中国武術の3大流派の1つになっています。近年、Emei Wushu College(峨眉武術カレッジ)の設立や標準化体系の構築を通じ、峨眉武術は総合的な継承・発展システムを確立しています。



峨眉山は中国武術を世界共通言語として活用することで、国際社会との文化的つながりとスポーツによる交流を深めています。これにより、優れた中国伝統文化の世界的な普及と交流が効果的に促進されると共に、峨眉山の文化観光産業の質の高い発展と国際的な評価の向上に新たな力をもたらしています。

 

 

ソース:The Organizing Committee of the 10th World Traditional Wushu Championships