那須歴史探訪館に寄贈された戦争関連の資料を説明する作間学芸員=10月上旬、那須町芦野

 戦後80年を迎え、個人の所有物だった戦争関連資料に歴史的価値が増す中、栃木県内の自治体や博物館が寄贈の申し出に応えきれず、受け入れに苦慮している。当事者の高齢化や遺品整理などによる寄贈の相談が増える一方、収蔵庫には限りがあり、受け入れ態勢が追いついていない。個人所有だけにどんな内容の資料が存在するのか分かっておらず、把握できないまま散逸する恐れもあり、関係者は保管の在り方を模索している。