博物館などで戦争資料を受け入れる余裕がなくなる一方、各家庭など地域に残る資料は、世代交代や家の建て替えなどの際に処分されてしまうケースも少なくない。保管に関わる関係者からは、散逸を防ぐため古文書などを対象に行われている、誰がどんな資料を保管するかを把握する「所在調査」を、戦争資料でも行うべきだとする声が上がる。
鹿沼市睦町の市文化活動交流館にある収蔵室。主に文書関係の資料を収蔵する室内の棚はびっしりと埋まり、一部は通路にも置かれている。
「スペースはなくなってきているが、地域には眠っている貴重な資料がまだまだあるはずなんです。捨てられてしまう前に何とかしたい」。同市教育委員会文化課の堀野周平(ほりのしゅうへい)さん(37)はジレンマを口にする。
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