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 ハロウィーンの仮装で誰よりも「映えたい」「注目されたい」という人に耳よりな情報がある。栃木県西部の清掃用品店で、スタジオジブリの映画「魔女の宅急便」の世界から飛び出してきたような「魔法のほうき」が売られている。またがってジャンプすれば、まるで映画の主人公キキのように“空を飛ぶ”写真が撮れる。街に魔女や魔法使いがあふれるハロウィーンを前に店を訪れ、ほうきに込められた思いやこだわりを取材した。

「大坂屋夢箒」=9月12日午後、鹿沼市仲町
「大坂屋夢箒」=9月12日午後、鹿沼市仲町

 魔法のほうきを販売するのは、鹿沼市仲町の「大坂屋夢箒(ほうき)」。伝統工芸品の「鹿沼箒(ほうき)」をはじめ、多種多様なほうきを扱う宝永元年(1704年)創業の老舗だ。

■「子どもたちに夢を」

 店内に並んだ魔女のほうきの長さは、記者の背丈(170センチ)ほど。穂が広がらず真っすぐ長いのが特徴で、他のほうきと比べると違いは歴然。いかにも映画などに登場する魔女が乗っていそうな印象を受ける。

「魔女のほうき」を持つ鈴木さん
「魔女のほうき」を持つ鈴木さん

 価格は5千円で、用途はあくまで記念写真や趣味の展示用。またがり魔女になりきって写真を撮る人が多く、「インスタ映えする」と人気を集めている。