栃木県警は6日、来年1月に実施予定だった年頭視閲式を業務合理化のため中止すると発表した。県警の恒例行事の一つで、再来年以降の開催については「全くの白紙」としている。
年頭視閲式は組織の士気を高め、厳正な規律を養う姿を県民に見てもらうことを目的として、記録上では1976年から開催してきた。
警察官の隊列行進、白バイやパトカー、災害時に出動する特殊車両の走行、音楽隊の演奏などが披露され、大勢の一般来場者でにぎわってきた。
これまでも新型コロナウイルス禍の影響などで中止することはあったが、5年ぶりに開催した今年は、警察官286人が約700人の来場者の前で県警をアピールした。
事前訓練や会場運営などに多くの警察官を動員してきたため、警戒の空白を生じさせないよう中止し、必要な警察業務に従事させるという。県警教養課は「県民ふれあい警察展や音楽隊の定期演奏会などもあるので、そこで県警の魅力を感じてほしい」としている。
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