県保健福祉部は6日、県内全域のインフルエンザ患者数(10月27日~11月2日)が今季初めて注意報レベルを超えたと発表した。県内47カ所の定点医療機関からの報告数は1医療機関当たり13・81人(前週3・79人)となり、注意報レベルの10・00人を上回った。

 県内の6保健所管内別に見ると、3保健所管内で注意報レベルを超えた。宇都宮が23・67人と最も多く、安足14・43人、県南13・36人と続いた。県東は9・00人、県北は7・33人、県西は4・80人だった。

 注意報レベルを超えるのは前季より6週早く、統計が残る1999年以降では、新型インフルエンザが世界的に大流行した2009年、新型コロナウイルスの影響でインフルの免疫力が低下したとされる23年に次いで3番目の早さとなった。

 同部は手洗いやせきエチケットなど基本的な感染対策の徹底や、ワクチン接種の検討を呼びかけている。