大関増業が編述した漢方医書「乗化亭奇方」。あらゆる医療分野について記されている

 2026年度前期NHK連続テレビ小説「風、薫る」の主人公のモチーフとなった大田原市出身の大関和(おおぜきちか)。日本の近代看護の礎を築いた彼女がその道を志したのは上京後だが、故郷・黒羽には高度な医療文化が根付いていたという。企画展が開かれている黒羽芭蕉の館(同市前田)の新井敦史(あらいあつし)学芸員に聞いた。