AsiaNet 201269 (0311)
【重慶(中国)2025年11月27日新華社=共同通信JBN】2025年若手石窟研究者国際学術交流活動が、11月29日に中国南西部の重慶市大足区で開幕します。この活動はAsian Alliance for Cultural Heritage Conservation's Youth Ambassador Program(アジア文化遺産保護連合青年アンバサダープログラム)の一環で、同区には世界遺産の大足石刻があります。
中国、カンボジア、スリランカ、インド、英国など10数カ国から100人を超える若手学者が集まり、石窟寺院の保護と継承に関する革新的なアプローチについて掘り下げた意見交換を行い、文化遺産の保存に関する最先端の考え方と実践的な解決策を共同で模索します。
Global Civilizations Dialogue Ministerial Meeting(世界文明対話閣僚会議)の成果リストに含まれるこのイベントは、Asian Alliance for Cultural Heritage Conservation(アジア文化遺産保護連盟)とChongqing Municipal Commission of Culture and Tourism Development(重慶市文化観光発展委員会)が主導し、China Academy of Cultural Heritage(中国文化遺産研究院)、重慶市大足区人民政府、Academy of Dazu Rock Carvings(大足石刻学会)の共催により行われます。
このイベントは、保護、継承、革新、共生を中心に据え、学術交流と方法論的革新、文化継承と地域連携、そしてグローバルな視点に立った若者の活動に焦点を当てています。参加する若手の学者たちは、巴蜀(Bashu)石窟文化に関する国際発信や石窟の保存におけるデジタル技術の活用といった重要なテーマについて学際的な対話を行います。石窟寺院の保護の分野では、デジタル技術が伝統的な経験に基づく保存方法から科学的かつ精密な保存への転換を推進しています。国連教育科学文化機関(UNESCO)の世界遺産に登録されている大足石刻は、デジタルを用いた保存における一連の最先端の取り組みを先駆けています。
大足石刻は、1万体を超える仏像をミリメートル単位の精度でデジタルアーカイブ化し、恒久的な3Dデータベースを構築しました。24時間365日の保護を実現する全方位インテリジェント監視システムを導入しました。また、デジタル手段を通して仏像彫刻の状態を正確に評価するために仮想復元技術を採用しました。それに加えて大足石刻メタバースプロジェクトのオンラインツアーでは、デジタルツイン技術を用いて物理的な景観をデジタル空間に再現し、世界中の人々に没入型の体験を提供しています。
この国際学術交流の目的は、アジアの若手学者に向けて高度な対話プラットフォームを構築し、石窟寺院の保存活動に若々しい活力を注入することです。
Asian Alliance for Cultural Heritage Conservation Youth Ambassador Programは、今後も国際交流と協力を促進し、文化遺産保護の若い才能を育成し、アジアの文化遺産保護に持続的な推進力を提供し続けます。
ソース:The People's Government of Dazu District,Chongqing
中国南西部の重慶市大足区、革新的な石窟の保存に取り組む若手学者の学術交流を開催
The People's Government of Dazu District,Chongqing
11/28 15:59
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