「親子麦蒔き体験&クラフト活動」に参加した親子など=栃木市

体験会でビール麦の種を手まきする親子=栃木市

「親子麦蒔き体験&クラフト活動」に参加した親子など=栃木市 体験会でビール麦の種を手まきする親子=栃木市

 田村律之助顕彰会(鈴木廣志(すずき・ひろし)会長)は11月23日、栃木市大平町新のほ場で「親子麦蒔(ま)き体験&クラフト活動」を開催し、親子ら約20人が参加した。種をまいた麦は来年初夏に収穫され、乾燥期間を経て2年後にビールとして味わえるという。

 イベントは「ビール麦の父」といわれた同所出身の田村律之助の功績を学び、地域の産業を知り、故郷への誇りを育もうと始まり、今年が9年目。

 参加者は同所の永田農園のほ場約20アールにビール麦(ニューサチホゴールデン)の種を丁寧にまいた。今回の活動にはインターンシップで栃木市役所を訪れている宇都宮大生も参加し、クラフト体験の麦わらを使ったクリスマスリース作りを準備した。

 通常の初夏に刈った麦わらは硬くてクラフト細工に向かない。しかし今年は大阪・関西万博に同顕彰会やオリジナルビール「律之助物語~麦と空と~」が出品され、早く刈り取った柔らかい麦わらがあったことから、クラフト細工を楽しむことができたという。

 鈴木会長は「小学生でもなぜ麦踏みが必要なのかとか、自宅で麦を栽培しているとか、自ら研究し、麦に詳しい子どもがいる」と活動成果を披露する。その上で「毎年、麦刈り体験の時、麦まき体験会で育った麦のオリジナルビールを味わっている。楽しみにしてほしい」と呼び掛けた。