夫婦役で共演する中村獅童(右)と寺島しのぶ=東京都内

 取材会に登場した(左から)沢村精四郎、梶原善、寺島しのぶ、中村獅童、市川中車、市川猿弥=東京都中央区

 歌舞伎座出演の意気込みを語る寺島しのぶ=東京都中央区

 夫婦役で共演する中村獅童(右)と寺島しのぶ=東京都内  取材会に登場した(左から)沢村精四郎、梶原善、寺島しのぶ、中村獅童、市川中車、市川猿弥=東京都中央区  歌舞伎座出演の意気込みを語る寺島しのぶ=東京都中央区

 東京・歌舞伎座で「十二月大歌舞伎」第二部「芝浜革財布」の公開稽古と取材会が開かれ、出演する中村獅童、寺島しのぶ、梶原善らが出席した。2023年以来、2度目の歌舞伎座出演となる寺島は「私の普段の職場ではない。これが最後と思って、皆さんと生のセッションを楽しみたい」と意気込みを語った。

 落語の名作を基にした人情話。酒好きの夫・政五郎を獅童が、しっかり者の妻を寺島が演じる。獅童は「(歌舞伎は)女人禁制みたいなイメージがあるが、昭和の時代にも女優さんが出たことはある。しのぶさんには今後も出ていただきたい」とラブコールを送った。

 政五郎の飲み友達を演じる梶原は歌舞伎初挑戦。酒を飲んで盛り上がる場面で、歌舞伎にはない動きのアイデアを出したという。共演の市川猿弥に「今回の演出家は梶原さんです」と紹介され「そんな責任負いたくないよ」と悲鳴を上げた。

 報道陣からは、政五郎が落とし物の財布を拾う場面にちなみ「最近、忘れ物をしたか?」との質問が。寺島は「忘れ物というより、物忘れが…」と苦笑い。獅童も「今日(の稽古で)せりふを忘れた」と告白し、初日に向けて気を引き締めた。

 取材会には市川中車、沢村精四郎も登場した。

 「十二月大歌舞伎」は4~26日に上演