県は来年4月から、全庁で本格的にフレックスタイム制を導入する。対象を全職員に拡大し、1日の勤務時間を調整することで週休3日が可能となる。職員のワークライフバランスを推進し、働きやすい職場環境を目指す。

 現行では育児や介護を行う職員や障害のある職員が対象だが、来春からは博物館や美術館などの交代制職場を除き全職員が対象となる。開会中の県議会12月通常会議に、職員の勤務時間などを定めた条例改正案を提出した。

 新制度では必ず働く時間帯「コアタイム」(午前10~午後3時)を軸に、4週間分の総労働時間が所定労働時間の155時間になるよう職員が勤務時間を調整し、土日以外に週1回休日を設けることができる。

 県は6、7月に希望者を対象に新制度を試行していた。人事課によると約250人が利用し、アンケートで約6割が「導入されれば利用したい」と答えたという。同課は「職員が柔軟に働き続けられる環境を整備していきたい」としている。