新体制発表記者会見で壇上に座る小林監督(手前左)と谷池強化部長(同右)=1月6日、ライトキューブ宇都宮

 昨季、2度目のJ3降格の憂き目に遭った栃木SC。今季は1年でのJ2復帰を掲げ、昨季途中から指揮を執る小林伸二(こばやししんじ)監督体制を継続して戦ったが、最終成績は7位。直面したのは昇格失敗という厳しい現実だった。不本意な結末に終わった今季を振り返り、課題を探る。

 「クラブフィロソフィー(哲学)のキープ・ムービング・フォワード(常に前に進み続ける)に沿って編成した」。1月6日、新体制発表の記者会見で、谷池洋平(たにいけようへい)強化部長はそう説明した。壇上では小林伸二(こばやししんじ)監督と新加入選手14人が、フラッシュを浴びた。

 「優勝するには(1試合)平均勝ち点2.0以上取ることが基本線。38試合なので勝ち点76は取らないと」と、開幕前に描いた理想は高かった。