福岡市動物園から受け入れたツシマヤマネコのアカツキ(那須どうぶつ王国提供)

 那須町大島の那須どうぶつ王国は今月上旬、国の天然記念物で絶滅危惧種ツシマヤマネコの雄「アカツキ」を福岡市動物園(同市中央区)から受け入れた。2024年11月から飼育している雌「ひとえ」との繁殖に取り組むことが目的。個体数維持や増加を目指す環境省などによる保護増殖事業の一環で、那須どうぶつ王国にとっては初めての試みとなる。

 ツシマヤマネコは長崎県対馬のみに生息する野生ネコ。生息環境の悪化で数が減り、野生下での生息数は100頭程度とされる。