絵本作家の五味太郎が、50年以上にわたって刊行した全作品を紹介する絵本出版年代記展「ON THE TABLE」が東京・代官山のルーフギャラリーで開催中だ。五味は「絵本そのものを手に取って、自由に読んでほしい」と話す。
展覧会は作家自らが企画。会場に絵本世界を思わせる色合いの箱を互い違いに並べ「テーブル」に見立てた。1973年に出版されたデビュー作「みち」から、2025年の「ならしている」まで約400作品、海外で翻訳出版された物を含む計約千冊をそれぞれ刊行年が記された箱に展示した。
来場者は大人も子どもも思い思いに絵本を広げ、眺めたり音読したり。「“子どものため”と思って絵本を作ったことはない」という五味ならではの空間になっている。
入場バッジ1500円の購入で会期中何度も入場可能、2月2日まで。未就学児は入場無料。併設のカフェではオリジナルグッズや書籍などを販売している。
(12月30日~26年1月6日は休館)
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