県立高教諭の男が勤務先の女子更衣室で盗撮したとされる事件で、性的姿態撮影処罰法違反(撮影)と建造物侵入の罪に問われた宇都宮市福岡町、元高校教諭の無職古口大輔(ふるぐちだいすけ)被告(38)=懲戒免職=の判決公判が19日、宇都宮地裁で開かれた。石崎悠貴(いしざきゆき)裁判官は「勤務先の設備や利用状況を把握できる立場に乗じ、巧妙にカメラを設置した態様は悪質」として拘禁刑1年6月、執行猶予4年(求刑拘禁刑1年6月)を言い渡した。

 石崎裁判官は、校内のトイレや更衣室で延べ29人の女性が盗撮された結果は重大と指摘。被告に精神疾患があったとしつつ「常習的に盗撮する中で犯行に及んでおり、その意思決定には厳しい非難が向けられるべきだ」と断じた。