ソロとして初のNHK紅白歌合戦出場を間近に控えたアイナ・ジ・エンドが東京・有明の東京ガーデンシアターでワンマンライブ「nukariari」(ぬかりあり)に臨んだ。グローバルヒットとなった「革命道中」をひっさげ、自身初となるアジアツアーを2026年4月から開催することも発表した。
開演前の取材会では、間近に迫った紅白について「伝統ある番組なので、まずは恥ずかしくないパフォーマンスをやろうと思っています」としつつ「『革命道中』で表現したかったのは革命を起こすまでの道中。まだ革命を起こしきれてないので、紅白でも『あなたと一緒に革命を起こす』っていうがむしゃら感を大事にしたい」と意気込んだ。
2025年は飛躍の年だった。人気アニメ「ダンダダン」第2期のオープニングテーマに採用された「革命道中」が7月にリリースされると、ストリーミング再生1億8000万回、SNS総再生回数が16億回を突破するなど世界で聴かれるヒット曲となった。その勢いのまま「BiSH」のメンバーとして2021年に出演して以来、ソロでは初の紅白出場も射止めた。
「日本を超えて世界の方に聴いていただけるきっかけができた。挑戦し続けたからこそ見られた景色がありました」
この日はいつもの鮮やかな赤い髪に、昆虫のアリをイメージしたという白と黒のしま模様のアクセントカラーを加えた。「ちょっと毒っぽく。でも衣装はカワイイ要素もあるので、毒っけだけじゃないのがポイント」。最大で16人のダンサー陣を従え、うなるようなハスキーで迫力ある声で「革命道中」など22曲を歌いきった。
アジアツアーは2026年4月23日のソウルを皮切りに、バンコク、台北と巡り、その後は日本国内で7月までツアーを続ける。取材会では今年12月にスペインのイベントに出演した際の盛り上がりを振り返った。「イントロが流れるだけで『この曲が聴きたかった』って歓声があったのが肌身で感じられて、国が違えど一つの曲でみんなつながっているんだっていうのがうれしかった。アジアツアーも、自分がこしらえた曲を大切に届けにいきたい」
今回のライブのタイトルは「nukariari」。「抜かりなく生きようと思うとしんどい。完璧に歌わなくちゃとか、完璧に人としゃべらなくちゃ、誰も傷つけちゃいけない、じゃあ無難な生き方をしようって…。時計の針の音が嫌になるぐらい繊細になって、夜も眠れない。それでは良くない。多少の“抜かり”はあっても、真心さえあれば完璧じゃなくてもいい。そういうライブにしようと思いました」
「本番前のルーティンなので」と報道陣に囲まれながら栄養ドリンクを豪快に一気飲みしてみせるなど、リラックスした様子にも見えるアイナ。ただ「本番前は全然寝られないですし、心拍数もネズミみたいに速くなっちゃったり、寝ようとしたら体温が上がって暑くてベランダで寝ちゃったり、めちゃくちゃなんです。必死こいて生きてるって感じしますね」と照れくさそうに笑った。
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