関係者用のウェアを着用して大会を振り返る広瀬さん=12月上旬、東京都新宿区

 国内で11月に初めて開かれた聴覚障害者の国際スポーツ大会「東京2025デフリンピック」の陸上競技で、国際手話通訳の統括として運営の中心を担った本県出身のろう者がいる。国内外の聴覚障害者を長年支援してきた長野県安曇野市、NPO法人代表広瀬芽里(ひろせめり)さん(52)だ。聴覚に障害がない「聴者」が中心となった運営に課題を感じつつも大会を経て、ろう者の社会参加を促進する決意を新たにしている。