2025年。各分野で足跡を残した栃木県内関係者が惜しまれつつ旅立った。(敬称略、年齢の次は死去または死去公表の月日)
世界的な絵本作家として知られる、いわむらかずお(85歳、2024・12・19)の訃報は1月に伝わった。東京都に生まれ、東京芸術大卒業後、サラリーマン生活を経て1970年に「ぷくぷくの絵本」でデビュー。75年、益子町へ移り住んだ。命に温かなまなざしを注ぎ、野ねずみ一家の「14ひき」シリーズは、国内累計発行部数800万部を超える大ベストセラーになった。98年には、那珂川町に「いわむらかずお絵本の丘美術館」を開館。平和への思いも強く、護憲や反原発の活動にも関わった。
アイスホッケー日本代表として60年スコーバレー(米国)、64年インスブルック(オーストリア)冬季五輪に出場した入江淳夫(いりえあつお)(87歳、2025・4・14)は古河電工アイスホッケー部のFWとして黄金期を支えた。引退後も県アイスホッケー連盟副会長などを務め競技振興に尽力。同部廃部の際は市民クラブ「HC日光アイスバックス」(現・HC栃木日光アイスバックス)立ち上げに奔走した。
宇都宮市在住のダンサー妻木律子(つまきりつこ)(68歳、3・28)。大学時代にモダンダンスの正田千鶴(しょうだちづ)氏に師事。海外で研さんを積み、現代舞踊協会ベストダンサー賞など多数を受賞した。ダンスセンターセレニテを主宰し後進の育成にも尽力。県文化協会理事なども務めた。
バスケットボールB1宇都宮ブレックス監督を務めたケビン・ブラスウェル(46歳、2・24)は23~24年シーズンにアソシエイトコーチとして入団し、指揮官に就いた24~25年シーズン半ばで病に倒れた。遺志を継いだチームは3季ぶり3度目の頂点に立った。
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