宇都宮市の北山霊園内にある市慰霊塔は、太平洋戦争などの戦没者7063人の御霊(みたま)を合祀(ごうし)している。天高く双葉が伸びゆく塔の姿は、争いのない平和な世が続くことを祈り、表現された。その先に広がる無数の星に人は昔、亡き人の魂を重ねた。先の大戦で傷つき倒れた人々の魂も、古里と愛する人々を見守りながら、大空できらめいているだろうか。戦後80年を迎えた2025年もきょう31日、幕を閉じる。

北山霊園の高台に立つ宇都宮市慰霊塔。太平洋戦争を中心に明治時代以降の戦争で命を落とした7063柱が合祀されている(ドローンから)
北山霊園の高台に立つ宇都宮市慰霊塔。太平洋戦争を中心に明治時代以降の戦争で命を落とした7063柱が合祀されている(ドローンから)