栃木県警本部

 県立高の校内で、生徒が別の生徒に対し殴る蹴るの暴行を加えている様子を撮影した動画が、交流サイト(SNS)上で拡散していることが5日、分かった。事態を把握した県警は、暴行事件として捜査しており、暴力を振るったとみられる生徒ら複数の関係者から事情を聴くなどしている。動画が拡散したことで県教委や当該の高校、高校がある自治体に県内外から問い合わせや通報、抗議の電話などが殺到している。

 動画は9秒間で、校内のトイレで1人の生徒が、無抵抗の生徒の顔面を2度拳で殴り、後頭部を足蹴りする様子や、複数の生徒が周囲ではやし立てている状況が映っている。

 捜査関係者によると、動画は昨年12月に撮影された。その後SNSに投稿され1月4日、動画の視聴者から県警に通報があった。

 県警の事情聴取に対し、加害生徒は暴行の事実を認め、「本当に申し訳なかった」と反省しているという。県警は現場にいた他の生徒や被害生徒からも話を聞いている。

 県教委高校教育課の担当者は「早急に状況を把握し、事実であるなら再発防止や被害生徒の支援に取り組んでいく」と説明した。同課には5日朝から100件以上の電話が集中し、メールも含めると200件近くに上った。

 当該の高校がある自治体の教育委員会の担当者は「(県立高は)県教委が主管であることを説明しているが、通常業務に手を付けられないほど電話が来ている」と戸惑う。

 高校側は、下野新聞社の取材に「警察と情報共有している。事実を確認中のため、校内で撮影された動画なのか、(自校の)生徒かどうかも含め答えられない」としている。