自身の生い立ちなどを語るサヘルさん

 【那須塩原】男女共同参画社会を推進する「男女共同参画フォーラム2025」(同実行委員会など主催)がこのほど、東三島6丁目の市三島ホールで開かれた。イラン出身の女優サヘル・ローズさんが「心の国境を無くそう~アナタに伝えたいこと~」と題して講演した。

 同フォーラムは国籍や性別などにかかわらず、誰もが生きやすいまちづくりにつなげることが目的。7歳までイランの孤児院で過ごし、8歳の時に養母と来日したサヘルさんは、タレントとして活動する一方で、国内外で孤児や難民への支援も行う。

 講演では、戦災孤児となった背景や孤児院での暮らし、養母との出会いや来日後の体験など激動の半生を明かし「日常は決して当たり前ではなく、一瞬にして変わるかもしれないことを忘れないでほしい」と訴えた。市民ら約220人の来場者らは引き込まれるように聴き入った。

 さらにウクライナやガザでの戦争にも言及し、「無関心でいるのは加担するのと同じ。1日15分だけでも、関心のないところに目を向けてみてほしい」と求めた。関谷、主婦君島良子(きみしまよしこ)さん(67)は「人との巡り合いを大切にされている方だと思った。いろいろと考えさせられる機会になった」と話した。