脚本家の向田邦子(むこうだくにこ)のエッセーに「海苔巻(のりまき)の端っこ」と題した一編がある。「ご飯の割に干(かん)ぴょうと海苔の量が多くておいしい」端っこは、いつも父との取り合いだったという幼いころの思い出話である