水墨画と組子細工によるアート「光風庭伝」を壁面に施した八芳園の新たなメインロビー=東京・白金台(提供写真)

 八芳園メインロビー壁面を飾る福岡県大川市の組子細工。夫婦鶴の彫刻をあしらった(提供写真)

 辻厚成さんの陶芸作品=東京・銀座(提供写真)

 渋谷の宮益坂にオープンしている「LOWYA」店舗内に置かれたL字ソファ(提供写真)

 焼き菓子専門店「ビスキュイテリエ ブルトンヌ」が豊富にそろえるフィナンシェ(提供写真)

 水墨画と組子細工によるアート「光風庭伝」を壁面に施した八芳園の新たなメインロビー=東京・白金台(提供写真)  八芳園メインロビー壁面を飾る福岡県大川市の組子細工。夫婦鶴の彫刻をあしらった(提供写真)  辻厚成さんの陶芸作品=東京・銀座(提供写真)  渋谷の宮益坂にオープンしている「LOWYA」店舗内に置かれたL字ソファ(提供写真)  焼き菓子専門店「ビスキュイテリエ ブルトンヌ」が豊富にそろえるフィナンシェ(提供写真)

 ◎今週の一推しイベント

 【10日(土)】

 ▽「職人の技で新たな装いの八芳園」(通年営業、港区)

 全面リニューアルを経て昨年10月にグランドオープンした白金台の八芳園が、新年を迎えにぎわいを見せている。

 約400年の歴史を誇る日本庭園があり、東京四大式場の一つとして婚礼文化をけん引してきた八芳園。大型改装を機に、館内各所を“伝統と革新”で彩った。

 ひときわ目を引くのはメインロビーの意匠だ。小林東雲さんがその庭園の景色を描いた水墨画を、福岡県大川市の伝統的な木工技術・組子細工で“再現”したアート「光風庭伝(こうふうていでん)」が三方の壁面を飾る。組子職人の木下正人さんによる精密な文様技術を駆使した。金箔やプラチナ箔を施した太陽と月の模様は、角度や光の加減で表情を変え、そのさまは美しく幻想的だ。

 四季の豊かさあふれる庭園の美と、結婚式場としての歴史を守りつつ、多様なニーズに応える心地よい空間づくりを追求したという。

 新たに会員制のクラブフロアも設け、商談や交流、特別なイベントのための場を演出。メインダイニング「ALL DAY DINING FUDO」では、全国各地の旬の食材を用いた石窯ピザや肉・魚料理を提供する。FUDOにはフード(食べ物)と風土の意味を込めた。気軽に立ち寄れる開放感が漂い、手頃な価格帯のメニューも用意している。

 取締役総支配人の関本敬祐さんは「さまざまな伝統工芸と地域の味を発信してゆき、あらゆる年代や価値観の人たちが、人生のどの瞬間にも心躍る発見と出合える場所を提供したい」と抱負を語った。

 ○そのほかのお薦めイベント

 【10日(土)】

 ▽「東京陶芸家・辻厚成さんが銀座で展覧会」(~31日、中央区)

 自ら“東京陶芸家”を名乗り国内外で活躍する陶芸家、辻厚成さんの作品展「LOVE」が、並木通りにあるホテル「ハイアットセントリック銀座東京」で開かれている。同ホテルの開業8周年を祝う企画。

 都内に窯を持ち、モダンな都市の感性と陶芸を融合させた独創的スタイルと、伝統に縛られない自由な造形が特徴だ。深みのある赤色の「厚成紅(こうせいあか)」シリーズなどを4階のライブラリーラウンジに展示。いくつもの立体本棚の周囲に、重厚な大作から繊細な小品までを配置し、空間全体を一つの芸術作品のように構成する。

 注目の新作「熱きくちづけ8」は、くちびるの形をした二つの陶器を並べ、末広がりのおめでたい数字「八」を連想させる。辻さんは「終戦直後の子どもの頃、露天商が並ぶ銀座に通い、胸をときめかせていた。この街への特別な愛情を込めた作品だ」と話す。

 「海外ハイブランドの新店舗ができる一方で、画廊やギャラリーは減っていく。それでも銀座はアート・文化の発信地。その思いを伝える展覧会にぜひ足を運んでほしい」

 ▽「福岡発インテリアブランドが期間限定オープン」(~27年9月、渋谷区)

 福岡発の家具・インテリアブランド「LOWYA(ロウヤ)」が、ブランド初となる“体験型ストア”を渋谷の宮益坂に来年秋までオープンしている。

 「インテリアを、自由気ままに。」をコンセプトに、20~30代を中心に人気を集める。トレンドを押さえた高いデザイン性と、手の届きやすい価格設定が特徴。機能性にも優れているため、購買者たちがSNS上に取り上げ、ヒット商品を次々と生み出している。

 オンラインを主軸に成長してきたが、今回は多彩な商品を“直接”見て、触れて、試せることにこだわり、約400点のアイテムをそろえた。独自開発アプリとコンピューターデバイスを組み合わせて、家具選びを助けるコーナーも設置。没入型の仮想空間に家具を配置し、サイズや部屋の雰囲気を体感できる仕組みを整えている。

 取締役事業本部長の吉田裕紀さんは「渋谷の中心地には、感度の高いお客さんが訪れる。デジタルとリアルが融合した新しい体験に触れて、低価格でも実現できるインテリアの可能性を発見してほしい」と話す。

 専属のインテリアスタイリストによる最新のインテリアコーディネートの数々も披露。一番人気のL字ソファを紹介するコーナーでは、完成されたリビングダイニング空間を堪能できる。

 「海外の見本市に行くと美的センスに驚かされる。世界的なトレンドを見据えつつ、それを日本の住居に合った形に改良し、渋谷から発信していきたい」と吉田さんは話した。

 ▽「フィナンシェジャック」(渋谷区など)

 フランス・ブルターニュの伝統菓子専門店「ビスキュイテリエ ブルトンヌ」が、焼き菓子“フィナンシェ”にフォーカスした期間限定イベントを、新宿小田急店(7~18日)、渋谷ヒカリエ店(14~25日)、池袋東武店(21~31日)で行う。

 フィナンシェはフランス語の「金融家」に由来する名前。19世紀にパリ証券取引所周辺の菓子店が、忙しい銀行家たちにも手軽に食べられるよう、金塊を模した形を考案したという。卵白とアーモンド、焦がしバターが香る味わいが特徴だ。

 定番のプレーンに加え、キャラメル生地にアーモンドマカロンとゲランドの塩を加えた「キャラメル・サレ」などイベント限定商品を含めた8種が、店頭のコーナーを埋め尽くす。専門店ならではの焼きたての食感を楽しみたい。