2月6日に開幕するミラノ・コルティナ冬季五輪のアイスホッケー女子日本代表に、ともに日光市出身のDF小池詩織(こいけしおり)、FW小平梅花(おだいらうめか)の2選手が選ばれた。県勢選手が複数出場するのは1998年長野のGK渡辺(わたなべ)はる香(か)選手、FW荒城三晴(あらきみはる)選手以来。五輪の舞台で小池、小平両選手の活躍を期待するとともに、本県に根付くアイスホッケー文化を再確認したい。
女子は長野から5大会連続の出場となる。男子は長野を最後に五輪からは遠ざかっている。ソチから4大会連続4度目の小池選手は五輪では初の主将を務め、小平選手は初出場だ。
女子代表全23選手の出身地を見ると、複数選手を輩出しているのは12人の北海道、4人の東京都と本県だけ。これは本県のアイスホッケーが全国に誇れるレベルである証左と言っていい。礎には昨年創部100周年を迎えた旧古河電工アイスホッケー部から現在のHC栃木日光アイスバックスへ続く伝統がある。
両選手ともアイスバックスレディース出身で、小池選手は中高と地元の日光市で過ごし、小平選手は幼少期にアイスバックスジュニアで育った。古河電工、バックスのOBらが関わりながら選手の育成を図ってきた成果だろう。男子代表にも日光市出身やバックスの選手が選ばれている。
トップリーグクラブを頂点に競技の魅力を地域に発信し、若年層から競技に親しみ強化、育成していく姿勢は、地域におけるスポーツ振興の一つの理想形だ。一朝一夕にできるものではなく、その価値はもっと評価されていい。
とはいえ、本県のアイスホッケーも人口減少、親しむスポーツの多様化などを背景に競技人口は20年前と比べ大きく減少している。小学生から一般までを含めた県連盟の選手登録数は2025年度、560人。05年度の970人から400人余り減っている。新型コロナウイルス禍以降はほぼ横ばいだが、本県の貴重な伝統を継承するためには裾野の拡大は不可欠だ。
小池選手はソチ五輪出場時、「自分がプレーすることで、栃木県から『五輪に出場したい』と思う若いアスリートがたくさん出てくれればと思う」と話していた。両選手を含む女子代表の今大会での活躍を、アイスホッケーにより多くの県民の関心を呼び込む契機としたい。
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