もっちりとした食感と、黒糖のやさしい甘さが口いっぱいに広がる。北海道産の小豆で作ったこしあんと、生クリームを混ぜたあんとの相性も抜群だ。
看板商品「黒糖生どら焼き」(190円)は夏場でも売れる和菓子を作ろうと、約30年前に3代目の三瓶雅史(みかめまさし)さん(56)が開発した自信の一品。アイスのように食べるのも人気で、購入時は冷凍と冷蔵から選択できる。
冷やしても固くならずにふんわり、もちもちとした食感が保たれるのは、県産「イワイノダイチ」など4種類の小麦粉をブレンドする製法にあるという。三瓶さんは「偶然の産物だった」と笑うが、この食感が人気を呼び、市の特産品として全国に発信する「おやまブランドセレクション」に認定された。
同店は約90年前に三瓶さんの祖父幸一(こういち)さんが創業。その後は父一(はじめ)さんが2代目となり店を引き継いだ。三瓶さんは宇都宮市の和洋菓子店「ニュー虎屋」で3年ほど修業した後、21歳で店に戻り、2人の背中を見ながら学んだ。
「これからもお客さんが買いやすい値段で提供し、身近なお菓子屋さんを続けたい」と力を込めた。
▼メモ 小山市下石塚352の1。午前8時~午後6時。水曜定休、月2回火曜も休み。(問)0285・38・2011。
記者コメント 山本屋菓子店は、和菓子だけでなく洋菓子も扱っており、店内には常時30種類以上が並ぶ。
モンブラン(320円)やチーズケーキ(190円)の人気も高く、この日も、チーズケーキを十数個まとめ買いする客や「売り切れる前にモンブランが買えて良かった」と喜ぶ客など 、店内はたくさんの人でにぎわっていた。
価格は抑えつつも、三瓶さんは「ちょっとしたことが何げないところで効いてくる」と材料へのこだわりを惜しまない。小山市や栃木市産のイチゴを使い、イチゴジャムは手作り。大福で使うもち粉は国産を使用する。「材料費の高騰は痛い」というが、マーガリンではなくバターを必ず使う。
「見えないところもちゃんと自分で作る。それがうちの個性になっているのかな」と客足の絶えない人気店を支える三瓶さんは笑った。
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