部門優勝を果たした夢翔館大田原の内野さん(右)と小西さん

 神奈川県横須賀市で昨年11月下旬に開催されたスポーツチャンバラの世界大会で、大田原市美原1丁目の道場「夢翔館(むしょうかん)大田原」に所属する内野悠輝(うちのはるき)さん(10)=紫塚小4年=と小西(こにし)陽暖(ひなた)さん(13)=野崎中1年=が、それぞれ部門優勝を果たした。世界大会を制するのは初めてで、2人は「練習の成果を発揮できた。素直にうれしい」と喜んだ。

 第49回世界選手権大会には国内外から延べ633人が出場した。内野さんは形の正確性などを競う基本動作7・8級に出場。練習では「気をつけ」の姿勢が斜めになる癖があったが、指導者や先輩のアドバイスを取り入れて大会までに修正した。

 予選を順調に勝ち上がり、迎えた決勝。「緊張していたが普段通りの力を出すことに集中した」と、小太刀を手に気迫あふれる動作を披露し、勝利を収めた。

 家族の影響で2歳の時に競技を始めた内野さん。初優勝に「教わったことを形にできた」と達成感をにじませた。一方、2部門に出場した打突競技は悔しい結果に。「勝ちたい気持ちが強過ぎて隙が生まれた。しっかり練習して結果を残したい」と飛躍を誓った。

 小西さんは長剣フリー3~5級の部門を制した。初戦は社会人、2回戦は優勝経験のある実力者とぶつかるなど厳しい試合が続いた。それでも「勝ち筋は見えていた」と実力を発揮し、順調に駒を進めた。

 決勝は内野さんの兄で同じ道場に所属する昇(しょう)さん(14)=大田原中2年=と対戦。先にポイントを取られる苦しい展開になったが「まだ1本取られただけ」と気持ちを切り替えた。長身を生かした攻めで相手の小手を効果的に狙い、逆転勝利。同門対決を制して世界一を手にし「やりきった。夢がかなった」と表情をほころばせた。

 惜しくも敗れた昇さんは「先にポイントを取って少し安心してしまった。夢翔館の選手同士での決勝は楽しかったが、次は絶対に勝つ」とリベンジを誓った。