ゴルフのツアー競技は、多くのボランティアによって支えられている。これまでスコアラー、ホールマーシャルなどのボランティアを数回経験してきたタカ坊。“縁の下の力持ち”になって見えたトーナメントを紹介してみたい。
ホールマーシャルは「QUIET PLEASE」「プレー中です お静かに!」のプレートを掲げる係と言えば、分かってもらえるだろう。他にも、選手の名前とスコアを表示するキャリングボード、ギャラリーの受け付け担当、スコアラーなど、15ほどの役割業務がある。
全国各地で開催しているトーナメントを渡り歩いている強者もいるのだから、驚かされる。トーナメント運営に関わりたい、近くで選手を見たい、という思いからだという。大会規模によるが、ボランティアは延べ約400人以上になることもある。
あるシニアツアーでは、スコアラーを担当した。選手と一緒に回って、1ホールごとに3人のスコアを無線で速報本部に報告した。今はスマホを使って登録するらしい。初日はジェットこと尾崎健夫(おざきたてお)、渡辺司(わたなべつかさ)、アマの3選手を担当した。担当は早朝のミーティングで、くじ引きによって決められる。
シニア大会での選手は基本的にカートでの移動だが、スコアラーは走ったり崖を登ってコースをショートカットしたり、大変だ。体力も必要だし、間違えたら大変だから緊張もする。あるパーティーでは「乗ってください」と、競技者と一緒にカート同乗を許してもらえたこともあった。
スタートでは多くのギャラリーの前で、選手と一緒に「この組のスコアラーは○○さんです」と紹介される。ちょっと緊張する。また、終了後には担当した各選手からサインボール1個がプレゼントされる。これは選手にとって決められた礼儀のようだ。
ホールマーシャルは、与えられたホールで各選手のボールを確認して選手に伝える。
ティーグラウンドから340ヤード地点のラフで、いすに座ってボールの行方を追う。各選手が「ご苦労さまです」と頭を下げて目の前を通過していく。こちらも「頑張れよ」と応援したくなる。昼食は弁当がスタッフによって配られる。正午近くにカートで現れるスタッフの姿が、待ち遠しかった。午後2時、最終組が通過して業務終了。いすと食べ終えた弁当の残骸を手にクラブハウスまで戻るわけだが、坂道を歩く道中は疲れた。翌日のカップ切りのため、競技委員のカートが止まっていた。だが「乗せて」とは言えなかった。
トーナメント会場では、専ら「プレス」か「大会関係者」の名札を着けて、クラブハウス内にあるプレスルームでの取材などばかりだった。ボランティアを経験し、改めて“縁の下の力持ち”の重要さを確認した。読者の方には、トーナメントはこういう人たちがいて盛り上がっていることを分かってもらいたい。

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