閉店を発表したアンジェリックプリティ宇都宮店=23日午後、宇都宮市曲師町

 日本発のロリータファッションブランドとして国内外で高い知名度を誇る「Angelic Pretty(アンジェリックプリティ)」の宇都宮店(宇都宮市曲師町)は、2月23日限りで閉店すると発表した。公式X(旧ツイッター)で明らかにした。オリオン通りに構える同店は、栃木県では唯一のロリータファッション専門店だっただけに、SNS(交流サイト)では惜しむ声が上がっている。

 アンジェリックプリティは愛らしさを前面に押し出した「甘ロリ」と呼ばれるスタイルを確立し、原宿発の“Kawaii文化”を世界に広げてきた。フリルやリボン、パステルカラーに彩られた衣装で知られ、季節ごとに発表される新作はファンの注目度が高く、人気柄は即完売することも少なくない。

 ブランドの公式ホームページによると、現在は原宿店、名古屋店、大阪店、宇都宮店、仙台店、横浜店、新宿店、福岡店、三宮店、京都店、渋谷店、パリ店、サンフランシスコ店、上海店の14店舗を構える。宇都宮店は、大都市以外では唯一の店舗として地元ファンを中心に愛されていた。

 同店の近くでは約10年前に他のロリータブランドの店舗が閉店。近年は栃木県内で唯一の専門店として、県内のロリータ文化を支えてきた。

 宇都宮店の公式Xが2日に閉店を告知すると、ユーザーからは「宇都宮からロリータブランドさんが失われてしまう」「思い出の地が…」「かなしい。今までありがとうございました」といった投稿が寄せられている。

 店を訪れたことがあるという宇都宮市、30代の会社員女性は「他の地方であれば都会に行くか通販の争奪戦を制するしか選択肢がないが、県内でも本格的なロリータ服が買えるありがたい場所だった。店外から見えるお洋服もかわいくて、いつも憧れていた」と閉店を惜しんだ。