大相撲の元関脇貴闘力(たかとうりき)(本名・鎌苅忠茂(かまかりただしげ))さん(58)=栃木市在住=が、鹿沼市上永野に整備したそば店「力貴庵(りきあん)」が1月7日のオープン以来、連日にぎわいを見せている。店には相撲ファン垂ぜんものの貴重品の数々を展示。新たなチャレンジに至った背景や相撲の継承に向けた取り組みなどを聞いた。

 店は2022年度で閉園した永野保育園跡を改修した。オープン以来、土日祝日は200人、平日は100人近い来客がある。県内外の相撲ファンらが訪れているという。貴闘力さんに加え、元大関の琴光喜(ことみつき)さんも店に立っている。

 -にぎわいをどう受け止めていますか。

 「皆さん喜んでくれてありがたい。開業前は不安もあったが、初日の行列を見て安心した」

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 永野地区は麻の生産量が全国最大規模。麻を刈り取った後の畑で栽培する「麻後そば」も有名で、周辺には人気のそば店が複数ある。

 -永野地区でそば店の開業を決めたきっかけは。

 「数年前に永野の麻農家と知り合い、麻後そばの存在を知った。麻後そばは、風味や甘みが豊かで、そばをあまり食べなかった自分も納得の味だった。高齢化で健康志向が高まる中、そばで多くの人を喜ばせたいと考え、勝負に出ることにした。物件を探す過程で、保育園跡が空いていることを知り、買い取りを決めた」

貴闘力さん
貴闘力さん

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 -今後の展望は。

 「栃木に来たからにはここに骨をうずめるつもりだ。鹿沼、栃木の宣伝マンとして、今後はイチゴを関連付けたメニューも提供したい」

 「開業に当たり、宇都宮市内の飲食店などが店の後援組織を立ち上げてくれた。そうした組織と協力して、今後は店で定期的にイベントを開催する。都内からのバスツアーも企画している。どんどん鹿沼に足を運んでもらい、地域全体のにぎわいにつながればうれしい」

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 1967年生まれ。神戸市出身。83年に初土俵を踏み、2002年の引退までに幕内優勝1回。現在は都内で焼肉店も営む。