業界最高レベルの位相ジッタ30fsを実現、AIサーバーなど、高速データ通信の低ノイズ・低消費電力に貢献
京セラ株式会社(代表取締役社長:谷本 秀夫、以下:京セラ)は、電子部品の「差動クロック用水晶発振器」において、業界最高レベル※1の 位相ジッタ30fs(フェムト秒)の低ノイズを実現した「Xシリーズ」を製品化し、2026年1月より量産を開始しましたのでお知らせします。
※1 差動クロック用水晶発振器312.5MHzの周波数、3.3Vにおいて(2025年12月 京セラ調べ)
差動クロック用水晶発振器は、AIサーバーなどの高速かつ大容量のデータ通信向けに用いられる水晶発振器で、クロック用水晶発振器と比べてノイズ耐性が高いことが特長です。当社は、本年1月から月産20万個で開始した量産体制をさらに強化し、本年6月からは月産200万個へと増産することで、生成AIの本格普及などにより、今後ますます活況が続くAIサーバー市場のニーズに応えてまいります。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202602043583-O1-Asl6MUfi】
■開発の背景
スマホ向けなどの民生機器で一般的に使われるクロック水晶発振器は、主に1波出力ですが、差動クロック用発振器は2波出力となっています。受信側ではこの2つの信号の差分を信号として読み取るためノイズに強く、安定した信号伝送ができることから、高速・長距離伝送に適しています。
近年、5Gネットワークの拡大やAIデータセンターの高速化に伴い、ネットワーク機器やサーバーでは、より高速で信頼性の高いデータ通信が求められています。高速通信では、ノイズや信号のズレがビットエラーにつながるため、信号のタイミングのズレ(位相ジッタ)が極めて小さい「低位相ジッタ特性」を有する高精度な差動クロック用水晶発振器の需要が高まっています。
このたび当社が製品化した「Xシリーズ」は、業界最高レベル※1の位相ジッタ30fsの低ノイズを実現した差動クロック用水晶発振器です。
■特長
1.業界最高レベル30fsの低位相ジッタを実現
位相ジッタ30fsの実現には、安定した水晶の品質と高性能ICの両立が不可欠でした。当社Xシリーズでは、独自の半導体フォトリソプロセスとプラズマCVM工法による小型素子設計技術とICを組み合わせることで、業界最高レベルとなる位相ジッタ 30fsを実現しました。従来の同周波数製品と比較して、位相ジッ
タを約25%低減し、高速通信におけるビットエラー低減に貢献します。
2.従来品比約42%削減の低消費電流
新型の差動出力発振ICの採用により消費電力を削減し、AIサーバーなどの省電力化に大きく貢献いたします。本シリーズの156.25MHz(LV-PECL出力)においては、従来品50mA Typ.に対し、42%削減の29mA Typ.を実現しました。
■主な用途
AIサーバー、光トランシーバ、ストレージ関連、車載ADAS機器
■差動クロック用水晶発振器 Xシリーズ製品概要
【表:https://kyodonewsprwire.jp/prwfile/release/M108347/202602043583/_prw_PT1fl_jKFTm13i.png】
*初期偏差@25℃、動作温度特性、電源電圧変動、負荷容量変動、経年変化1st yr@25℃、振動・衝撃を含む
【用語集】
・位相ジッタ:クロック用水晶発振器における信号のタイミングのズレ。
・30fs:水晶発振器の信号のタイミングを表す単位femto(10のマイナス15乗)second(1秒の1000兆分の1 )。
・ビットエラー:データの伝送や保存の途中でのデータの誤り。
参照
X シリーズ詳細:京セラ HP URL : https://ele.kyocera.com/ja/technical/xtal_npikcx/
プラズマ CVM 工法: URL: https://youtu.be/6H9GRr4kvQQ
京セラ、差動クロック用水晶発振器を量産開始
京セラ株式会社
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