目的地への矢印や距離などが記された道路の青い案内標識を巡り、下野新聞「あなた発とちぎ特命取材班(あなとち)」に読者から疑問が寄せられた。「文字が消えそうなものが多い。栃木県外から訪れるドライバーに配慮が足りないのでは」。指摘があった標識を確認すると、確かに文字が読みにくい。なぜこの状態で放置されているのか。そもそも、標識はどのような頻度で更新されるのか-。管理者に取材すると、切実な事情も垣間見えた。

 読者が「特に見づらい」と指摘したのが、宇都宮市平出町付近の新4号国道の北進車線に設置された標識だった。

 「平出工業団地交差点」から1キロほど南で、車線ごとに青い案内標識が三つあり、それぞれ直進すると、第1車線は宇都宮市街と福島、第2車線は福島、第3車線は日光、東北自動車道へ向かうことが案内されている。

文字が消えかかった案内標識=1月上旬、宇都宮市内
文字が消えかかった案内標識=1月上旬、宇都宮市内

 1月上旬、記者が現地を実際に走行して確認すると、第1、2車線の標識の文字は消えかかり、車内から判別できなかった。同じ標識は平出工業団地交差点に向かうまで複数あったが、どれも同様の状態だった。

 平出工業団地交差点は立体交差しており、右左折するには第1、2車線、直進するには第3車線を進む必要がある複雑な構造だ。見えにくい標識は、道に慣れていないドライバーの助けにならないと感じた。

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 事態が動いたのは、記者が現地を確認してから数週間後のことだった。