企画「夜に見つめる~まちに灯る物語~」では、プロローグ連載で地域の人々の豊かな夜の息づかいを描き、第1部として「暮らしのそばで」をテーマに、サービスやインフラといった生活に身近な産業で働く人を取り上げた。多様な夜の仕事に従事する人たちのそれぞれの職務、使命感や生きざまなどに焦点を当てた。現場に赴いた記者3人が取材を振り返るとともに、取材対象者を通して見えた各業界の現状や課題、展望などを意見交換した。

(「夜に見つめる」取材班 延藤哲史、大貫茉伊子、小玉義敬)

 延藤 プロローグ連載掲載前の昨年12月、栃木刑務所を2028年4月で閉庁する方針が明らかになって驚いた。

 大貫 同刑務所の定員655人に対して、取材をした昨年12月時点の被収容者数は約500人。取材した刑務官が勤務を始めた07年末は825人が収容されていた。15年末まで収容率100%を超えていたが、17年以降は定員を下回る状況が続いている。人口や犯罪件数の減少に伴い、全国的に受刑者数も減っている。こうした収容動向などを踏まえた上で廃止が決まったとみられる。