サッカーJリーグが2026~27年シーズンから秋春制へ移行するのに伴う特別大会「百年構想リーグ」が今月、開幕した。J2・J3大会に参戦するJ2栃木シティ、J3栃木SCは、この大会をJリーグクラブとしての存在感を高める好機としたい。
特別大会は、5月まで東西に分けて組まれた地域リーグをホームアンドアウェー方式で戦う。本県の2クラブは同じ組で、関東や東北の各クラブと争う。
新たに8月開幕となるリーグ戦と異なり、今大会は昇降格にはつながらない。今シーズンオフでシティは12選手、SCは14選手が新たに加わった。勝敗にはもちろんこだわりたいが、新たな戦術や新戦力を試す機会にもなり得る。実戦を重ねながらチーム力の強化も図りたい。
何よりも、両クラブは持てる力を存分に発揮する戦いぶりで、相手サポーターも含めて多くの観客を魅了してほしい。攻撃的サッカーのシティ、ハードワークのSCなどと各クラブやサポーターから一目置かれるような試合を期待したい。
特別大会は地元にとっても、栃木をPRするチャンスだ。各組10チームで争い、ホーム戦はそれぞれ9試合ある。アクセスしやすい近隣県のクラブが多い上、J1を戦った経験があるようなクラブとのホーム戦は、多くの相手サポーターの来県も見込まれる。カンセキスタジアムとちぎにJ2山形を迎えた15日のSCホーム戦は、昨季のホーム戦平均を約1700人上回る7千人超が来場した。
J2鳥栖の地元観光団体は協力店舗でアウェーサポーターが割引などのサービスを受けられるキャンペーンを展開している。本県でもホームタウンの市町や地元商工団体、サポーターなどがクラブと連携し、栃木の良さをアピールする取り組みを打ち出せないか。
リーグ戦ではJ2に昇格したシティ、J3に残るSCとでカテゴリーが分かれるが、今大会は昨季J3で実現した「栃木ダービー」が再び行われる。J3群馬との「北関東ダービー」も盛り上がるだろう。
わずか4カ月の大会期間だが、文字通り「特別」な大会だ。わがまちにJリーグクラブがある意義や恩恵を、地域ぐるみで改めて確認する機会にしたい。
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