昨年4月に始まった障害者スポーツをテーマにした写真企画「頑張れるんだ」。取材班はこれまでに約20組の競技者や支援者らを取材した。

 車いすテニスに打ち込む宇都宮市の中学1年薄井遥珈(うすいはるか)さん(12)もその一人。毎週、両親とともに千葉や茨城県のテニスコートに通う。県内には練習場所や指導するコーチが少なく、自家用車で往復5時間以上かけて通っている。早朝に出掛け帰宅するのは夜。両親の献身的な支援が、テニスに熱中する遥珈さんを支えている。

 車いすテニスは国枝慎吾(くにえだしんご)選手や上地結衣(かみじゆい)選手のように世界の舞台で活躍する選手も多く、パラスポーツの中でも注目度が高い。メジャー競技だと思っていたが、県内に目を向ければ、競技を取り巻く環境は十分とは言えない状況だ。取材したほかのスポーツでも、指導者や練習場所を県外に求める人は少なくない。

 2020年の東京パラリンピックをはじめ、本県では22年に全国障害者スポーツ大会も控えている。それだけに気軽に競技を始めたり、継続したりできる環境整備が進むことを願う。