◎今週の一推しイベント
【20日(金)】
▽「ART IN THE PARK:SHUN SUDO“HANA―MI”」(~29日、中央区、入場無料)
鮮やかなアクリル絵の具で花を描いてきた現代アーティストのSHUN SUDO(シュン・スドウ)さんが、銀座ソニーパークで新境地の油絵45点を披露している。
SUDOさんは2015年にニューヨークで初の個展を開催。衣服をつなぎ合わせるボタンと、平和を象徴する花を一つにした代表的モチーフ「ボタンフラワー」が注目され、ドイツ車ポルシェやフランスの高級靴ブランド「クリスチャン・ルブタン」とのコラボレーションも話題を呼んだ。
ポップで明快なタッチのアクリル画から油絵への転換は、23年の欧州滞在がきっかけ。「パリを拠点にピカソや印象派といった多様なアートに気軽に触れられる環境の中で、油彩による柔らかで境界線のない曲線が自然に生まれた」という。
作家活動10年を経た本展で、新作にフランスのモン・サン・ミッシェル修道院やイタリアの円形闘技場コロッセオを描いた。力強いラインが特徴だったボタンフラワーは、ここでは従来の趣を変え、柔和な表情をたたえている。
圧巻は、桜をモチーフにした大型作品「A MOMENTO,2026」だ。抽象的に描かれた淡いピンクの花々が、世界のざわめきを忘れさせ、静かに心を癒やす。これらの絵を展示ディレクターの村山圭さんが、花が開くような形で複合的に配置したパネルに飾り、色彩を生かす“自然空間”を創出した。
銀座ソニーパーク(25年1月開業)とアーティストによる初の本格的コラボともなり、ビル外壁や地下道の円柱、そして街並みを作品が彩る。「緑が少ない都会で、どの場所からも絵画の多面的な魅力を楽しみ、公園でくつろぐように花々を眺めてほしい」とSUDOさんは語った。
○そのほかのお薦めイベント
【20日(金)】
▽「NONLECTURE books/arts」(通年営業、渋谷区)
書籍とアート展示を楽しめる複合スペースが、渋谷のスペイン坂の「渋谷ZERO GATE」に3月開業した。
代表の持田剛さんは洋書アートブックの選書・仕入れで知られ、「代官山 蔦屋書店」準備室の仕入れや、ファッションブランド「マーク ジェイコブス」による「BOOKMARC原宿」のディレクションを務めてきた。
自身初のストアについて「書店でもギャラリーでもなく、型に縛られない緩やかな空間にしてゆきたい」と語る。店名は米国の詩人E・E・カミングスの著書「i:six nonlectures」から引用した。カミングスが母校ハーバード大で行った6回の講義録で、「これは講義ではない」という本人の言葉が書名の由来という。
書棚には海外のアートブックや希少なビンテージ本が並ぶ。「アニメや漫画はどの書店にもあるのであえて選ばなかった。幅広い書籍カルチャーの存在を知ってほしい」。レアなポスターが壁面を彩り、Tシャツなどのオリジナルグッズも用意した。
展示エリアでは、イラストレーターのジェリー鵜飼さんの展覧会「Zen Hiker」を開催中(~4月5日)。DJブースでの音楽イベントや、作家・アーティストを招いた対話の場も予定している。
建築家・青木淳さんの著書「原っぱと遊園地」にある“原っぱ”という考え方にも影響を受けたという持田さん。「さまざまなカルチャーが交差する遊び場をつくりたかった。最近は多様性を軽んじる世界情勢を感じるが、独自の文化を生んできた渋谷の街の原っぱで、新しい視点と自由な発想を模索してもらいたい」
▽「旅する動物園2026」(~4月12日、中央区)
全国8カ所の動物園の個性豊かなオリジナルグッズ約450種類を一堂に集めたイベントが、銀座ロフトで開かれている。
群馬サファリパークのライオンやシマウマが描かれたポーチや、アドベンチャーワールド(和歌山)のパンダの巾着、ホワイトタイガーの愛らしい表情を描いた伊豆アニマルキングダム(静岡)のミニタオルなど、通常は園内でしか手に入らない希少な品々が勢ぞろい。後ろ脚で直立する姿で人気を集めた千葉市動物公園のレッサーパンダ風太のフィギュアも目を引く。
プロダクトブランド「図図(ZUZU)」による、オリジナルのテキスタイルに愛らしい動物たちのモチーフを施したカラフルなバッグやポーチも注目だ。都会に出現した“動物たちの空間”で感性を刺激したい。会期中、前期(~29日)と後期(30日~4月12日)で一部商品が入れ替わる。
▽「春のフードフェス」(~31日、新宿区)
旬の食材やフルーツを使用した食品を展開するイベントが、小田急百貨店新宿店の食料品売り場で開催されている。
注目は、韓国のベーカリーブランド「ジョンナンミミョンガ」の出店(~24日)。サツマイモやジャガイモなどの形状を精巧に再現した「野菜そっくりパン」は“SNS映え”すると話題を呼んでいる。生地に小麦粉を使用しないグルテンフリー製法も特徴で、素材の風味を生かした味わいだ。
フルーツ専門店「新宿高野」からは、季節のイチゴをぜいたくに使用した「Gateauxさくら」などの限定スイーツが登場。他にも旬の食材を盛り込んだ弁当や和洋菓子が各ショップから販売されている。
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